明るい職場を作るにはどうすればよいですか?
- 環境
- 生産性向上
よく経営者の方と話していて出てくるのが、
「うちの職場暗いんだよねぇ。明るい職場にしたいんだよねぇ」という声です。
どうにか明るい職場にならないかなと聞かれたときに私が必ず言うのが
「明るい職場はつくれません!」ということです。
多くの経営者の方が驚かれますが、これはある意味事実です。
「明るい職場」とは?
明るい職場というのは、それぞれの人にそれぞれの定義があります。
ある人は明るい職場の定義を、窓際で日光が差し込んでいる職場と想像し、
またある人は雑談が多い職場と想像するのです。
つまり、明確な行動化された定義がないと職場を変えることは難しいのです。
例えば明るい職場ではなく、朝毎日出社したときに全員が目を合わせて挨拶をする職場であれば叶えることができます。
どのように変えたいのか定義する
どのような行動でもいいのですが、職場を変えたい!と思ったときは
行動レベルまで落とし込んで定義すると、より早く職場改善が進みますので、職場改善を考えた時の一つのコツとして知っておいてください。
また、暗いと感じている経営者に話を聞いていくと、経営状況によってもパターンがあるように感じられます。代表的な2つのパターンを紹介します。
パターン1 既存の業務だけで十分に収益を上げているケース
収益の柱が安定しており、またその柱となる業務も反復継続するような企業の場合、社員はある業務をひたすら回していけばよいという雰囲気になり、マンネリ化する場合があります。
例えば、すごくニッチな分野でシェア1位(というかライバルがいない)等の企業でそのような傾向が見られます。
朝礼をしたとしても、すでに解決策は過去にあり、新しく考えようという社風が失われており、暗い雰囲気と感じられることがあります。
このような場合には、小さくても新規事業にチャレンジする等、社員にとって自分でも創り出せるような業務や雰囲気作りが大切です。
パターン2 社長がすべて決定し、社員は作業者でしかないケース
すべての企画や決定権が社長にあるケースで、創業社長に多いパターンです。
このような会社では、業績は好調ですが、社員は指示されたことを実行する作業者でしかなく、モチベーションが低下することがあります。
社員が意見を言ったとしても、社長の一存ですべてが決定されるため、次第に誰も意見を言わなくなってしまいます。
2つのパターンに共通しているのが、社員が会社に認められていないと感じていることです。
人のモチベーションは給与だけでは上げることはできません。
給与とはあくまでも不満を抑えるものであって、満足に通じるものではありません。
承認されていること、自分で何か変化を起こせることがモチベーションアップの要因なのです。
自社を振り返って、朝礼や普段の何気のない瞬間、社内の雰囲気はいかがでしょうか?暗いなと思ったら、まずはその原因を考えることです。社員のマネジメントを変えて、やりがいのある職場づくりをする必要があるかもしれません。