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コロナ自粛…心の健康を保つには 公認心理師に聞く3つのポイント【すべての働く人向け】

2020年4月現在日本ではコロナ感染症が拡大しています。

非常事態宣言が出される等、未曾有の状況であると言えます。

このような状況で不安を感じるのは、本当は当然であります(しかしながら、今の状況で不安を感じるのはおかしいと考えてしまう人がいますが、それは心理的には誤りです)。

では、心理師としてどのように過ごしていけばいいかをご紹介させていただきます。

 

1.自分の時間を自分でコントロールしている感

ストレス研究の分野では、自分で自分の時間をコントロールしている感(専門的には裁量度と言います)が高いほどストレス反応が低いことが知られています。
経営者などはとても激務なのですが、ストレス反応は低いです。これは裁量度が高いことで説明ができます。
しかしながら、自由に裁量度を持たせることは通常の職場では困難かと思います。
そこで出てくるのが、この自分の時間を自分でコントロールしている感です。
これはちょっとした工夫で高めることができます。

例えば、スケジュール帳に自分で休憩時間を記入しておき、その時間になったらきちんと自分の意志で休憩をとるのです。
こうすることで自分でコントロールしている感が高まり、その結果ストレス反応を低減させることができます。
このようなコツを知ることで、不調を未然予防することができます。

 

2.先の見通しがついている感

いつ終わるかわからない状況はとてもストレスフルです。
そういう意味では、いまは大変ですがいついつまでには確実に終わる、と先の見通しを付けてあげることが大切です。
なかなか簡単ではないですが、例えば1週間後には、少なくともこうしてよう等ご自身でコントロールできることを目標にし、それに向かって生活している感を出すことが大切です。

 

3.信頼され認められている感

職場のメンタルヘルス対策をしていて最後に必ず行きつくのがこの信頼され認められている感です。
ある意味永遠のテーマかもしれませんが、職場での信頼感が高いところはパフォーマンスも高く、不調者もあまりいません。
そのためにはきちんと相互の存在を認めてあげて、信頼していることが大切です。

具体的な工夫例としては、お互い必ず毎朝挨拶をしあうなどです。このようにして、毎日コツコツと信頼関係を築いていることが大切です。

 

以上3つはあくまでも一例です。
働くうえでストレスはなくすことはできません。
またコロナのような未曾有の状況であればなおさらです。
だからこそ日常のちょっとした努力でうまくマネジメントしていきたいものです。