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新入社員を3年辞めさせないたった一つのコツ【経営者向け】

4月は入社の季節です。当社の顧問先企業でも多くの新入社員が入社しました。
新しい人が入るとなにやら組織が活性化するような気もし、新たな気持ちで働かれている方も多いのではないでしょうか?

しかしながら、大変残念なことに期待の新人として入社したのにもかかわらず、1年もたたず辞めてしまうというケースが散見されます。

入社後3年以内に最終学歴が

中学校 7割
高校 5割
大学 3割

の人が辞めてしまういわゆる”七五三現象”と世間では言われていますが、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか?

多くの企業では、最近の若者は根性がない、給与が低くて辞めたなどと聞かれますが、本当にそうなのでしょうか?

臨床心理士として多くの企業に関わってきた結果、新入社員ですぐにやめる人の環境にはある共通点があることに気づきました。

新入社員ですぐにやめる人の環境の共通点とは??

それは、給与や根性ではありません。

新入社員ですぐにやめる人の環境の共通点とは、「認められている感」が少ないということです。

人には承認欲求が少なからず存在します。

新入社員というのは特にこの欲求を満たしてあげることが大切です。というのもまだまだ仕事の戦力になることは少ない新入社員は、仕事で認められることはまれです。そうすると学生時代と異なり、認められていない感が強まり、自信がなくなっていくのです。

新入社員でもなにか秀でている部分はあると思います。元気がいい、明るいそのような点でもいいので認めてあげて伝えることが大切です。

うちの会社はきちんと認めているよとおっしゃる方へ

もう一点大事な点としては、認められている”感”が大切だということです。
感とは、すなわち新入社員本人の受け取り方そのものになります。
いくら認めているつもりでも本人に認識されて伝わらないと意味がないのです。
きちんと伝わっているか、どうやれば伝わるかを考えることがとても大切です。

そのような時にお勧めしているのは、新入社員研修の中で褒めワークをすることです。

褒めワークとは?

・3人組になります
・A4の紙に褒められて嬉しい言葉を3つ書きます
・相互に全力で褒めあいます

これをすることで、新入社員がどのような言葉をかけられたらうれしいのかがわかります。それを上司も共有するのです。
また新入社員自体にも配属後上司にワークの結果を伝えるよう言っておきます。その結果コミュニケーションが機能しやすい職場になるのです。
また、新入社員研修をする企業では、その中で社会保障制度の研修をすることもおすすめです。
厚生年金や企業年金など働くうえで大切な制度を導入しているのに、きちんと伝えてない企業さんが多いです。せっかくの制度ですから、きちんと伝えることで安心して働くことができるようになります。

せっかく入社してきてくれた新入社員ですから、大切に育んでいただければ幸いです。