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バイアスに気を付けよう【管理職向け】

 

バイアスとは、「無意識の思い込み」「無意識の偏見」と表現される。誰もがもっているものであり、私たちの過去や経験や見聞から生まれます。

バイアスの代表的な例を一部紹介します。

正常性バイアス:まわりが変化し、危機が迫っていても、これくらいなら大丈夫と都合よく思ってしまう

確証バイアス:自分が正しいと思っていることを支持・追認するような情報に敏感になる半面、それを否定するような情報をあえて求めようとしない傾向

ネガティビティバイアス:ネガティブなことのほうが記憶に残りやすい

 

バイアスに気づかずにいると、適正な判断や評価ができなくなり、否定的になって新たな発想がしづらくなる。そして、知らず知らずバイアスを相手に押しつけると、ハラスメントにつながってしまう例もあります。

「こうするべき」「こうあるべき」という「べき」は、一人一人持っていてもよいものだが、それを「当たり前」ととらえるのは自分の思い込みにすぎないです。人によって価値観は違うため、自分にとっての当たり前が他者にとっての当たり前ではないかもしれない。この認識の違いに気づき、自分自身を振り返ることを習慣化すれば、不要なトラブルを回避することができます。

無意識に思っている事柄自体をいいか悪いか判断する必要はないですが、まずは自らその存在に気づこうとするかが大切である。判断の際に、「思い込みで発言していなかっただろうか」と振り返ってみるとよいです。言語化して記録をとることも効果的です。